今日読んだ本(魔法のコンパス)
西野亮廣さんの「魔法のコンパス」
面白かったです。
この本のとっても印象に残った部分を紹介します。
その本の中の「20.僕らは戦争を無くすことはできない」という章の中で、西野さんが、タモリさんとの議論をしたという話がありました。
西野さんはタモリさんにこう問われたそうです。
「戦争が無くならない理由は何だと思う?」
西野さんは、その意味を真剣に考えたそうです。
これまでこんなことは考えたことなかったという西野さんは、まずタモリさんにこの議論の見解を問いました。
私、思わずこのタモリさんの見解に泣いてしまいました。
理由は自分でもよくわかりません。
そこでのタモリさんの見解はこうです。
「それはな、人間の中に『好き』と言う感情があるからだ。そんなものがあるから、好きな物を他人から奪ってしまう。また、好きな物を奪った奴を憎んでしまう。ホラ、自分の恋人をレイプした奴を『殺したい』と思うだろ?
でも、恋人のことを好きじゃなかったら、攻撃に転じることはない。残念だけど、人間の中に『好き』と言う感情がある以上、この連鎖は止められないんだよ。
『LOVE&PEACE』という言葉があるけど、LOVEさえなければ、PEACEなんだよ。その生き方は、かぎりなく動物や植物の世界に近いな。ただ、『好き』がない世界というのも、ツマラナイだろう? 難しい問題だよ、これは。どうしたもんかね?」
泣くこたあないだろうという感じなのですが、なぜだかこの回答の中につまっている「人間の不条理さ」が妙にストンと自分の中に入ったのにもかかわらず、とてつもなく悲しくなったのです。
というよりかは、ストンと入ったからこそ悲しくなったということかもしれません。
タモリさんって素敵なことを言うのね!!!!ときゅんとしたのもあったかもしれません(笑)
西野さんからしたら、俺の見解じゃないのか!!!!というところかもしれないのですが…
しかし、このあと、西野さんが考えて、考えて、タモリさんにした回答もとても素晴らしかったのです。
『オルゴールワールド』という自分の作品で、西野さんはその答えを示したそうです。
ふふふ、粋な人ですよねえ。
タモリさんは、その回答にニコリと笑って「なるほどな」と言ったそうです。
とても素敵な関係です。
私も楽しいことをしていたい。その楽しいという思いは日々磨かないと感じられない部分なのだと思いました。